神様になった日の10話が面白かった

ある程度は予想通りの展開だった。主人公の学校に転校してきたハッカー少年が、一方的に主人公に話しかけてストーリーを進めていたからだ。これまでの話で神様が主人公をラジコン扱いにしてストーリーを進めいたが、その神様の役目がハッカー少年に変わっただけである。

 

この10話は主人公が2学期が始まってから大学受験までの話を端折りながら進めている。「神様が拉致されて落ち込む主人公」「主人公はイザナミさんと同じ大学に受かりたい」「何故か主人公のグループに溶け込んでいるハッカー少年の不気味さ」の3つの要素を1つの話にぶち込んでいるのでまるで総集編を見ているのか?と思わんばかりの高速展開で混乱した。これまで主人公は神様と会話をするシーンばかりで人間関係の描写が薄いとしか言いようがなく、友達やラーメン屋の描写が足りていなかったので神様がいなくなった事で主人公の学校生活をそれなりに描いて主人公と他の登場人物の会話がそれなりに行われる10話が一番まともな話とも言えるかもしれない。

 

9話でハッカー少年は会社の中でCEOに逆い、黒服の男にボコボコにリンチされ、会社の外に追い出されたので「会社から用済み扱いでポイされた」と思っていたが10話だとまだ会社に所属している人間扱いになっている。何故だろう。会社の外に追い出す描写がいるか?意図が分からない。ハッカー少年が主人公にペラペラと設定を喋り倒すが「メモ帳にメモするのが必須」と言わんばかりの台詞量で視聴者に優しくないし、覚えられない。CEOがハッカー少年の親代わりなら手錠をされる意味は何だろうか。ハッカー少年は主人公にペラペラと設定を喋り倒した挙句「CEOから自分から事情を話す事を禁じられていた。こっちも危ない橋を渡ってるんだ」と言ってるが、なんでそういうルールなのか分からないし危ない橋ってなんだろう。ハッカー少年は何が許されて何が許されない人間なのか全く分からん。9~10話で一気に設定を放出されても何がなんだか。「1人で盛り上がって感情を爆発させている情緒不安定で何を考えているか分からないキャラクター」という印象は拭えない。

 

終盤で主人公はハッカー少年が言うががままそれに従うラジコンと化し、ハッカー少年の付き人である黒服の男が運転する車に乗せられ、神様の入院している謎の病院に行く。謎の病院に主人公が入れる理由はハッカー少年がハッキングで色々なんかしてカードキーまで作ったから・・・ってなんだそれ。むしろ神様よりハッカー少年の方が危険人物なのではなかろうか。謎の手袋で端末が無くとも電子機械を好き放題できるわけだから。

 

謎の病院に入院していた神様は頭を切り開かれて「何か」を脳から摘出されたのであうあうあーになっていたわけだが、そもそも神様の祖父は「何か」をどうやって神様の脳に埋め込んだんだろう。神様の命が危ない。コンピューターの博士が外科手術ができるのか?そしてまた頭を切り開いて「何か」を取り除くというのも神様の命が危ない。

 

あうあうあーになった神様を見た主人公は「連れて帰る」と即答するが、なんちゃら症候群は不治の病で神様の祖父はそれを何とかする為に脳内に「何か」を埋め込んだわけで、それを取ったらなんちゃら症候群の影響で何れ死ぬんじゃなかろうか。連れて帰る意味があるのか?介護するのか?大学受験の結果を控えているのに介護するのか?そもそも主人公はイザナミさんが好きで大学を受験したんじゃないのか?意味が分からない。5話以降もう主人公がイザナミさんが好きという設定はどっかに行ったようだが、イザナミさんとの恋愛から冷めた主人公の大学受験のモチベーションってどっから湧いてくるんだろう。それにイザナミさんは映像関係に興味があるから映像関係の大学に入るわけで、何も目的がない主人公が同じ学部に入ってどうすんだ?これもまた意味が分からない。

 

長い台詞で説明されればされるほどつじつまの合わない話になってきて頭がパンクした。あらすじを読むと主人公は11話でまたハッカー少年にサポートしてもらって謎の病院に不法侵入して神様に会とのこと。神様の言う通りに主人公が従って進めていた流れから、ハッカー少年の言う通りに話を進める流れになっているから結局は同じなわけで、10話になっても主人公は無力で自我がないのであった。

 

神様の脳から抜かれた世界が危険に陥る「何か」どこ行った?どうするんだ?どうでもいいのか?抜いたら抜いたで誰かが悪用するんじゃないのか?インターネットを悪用しデータを改ざんしまくるハッカー少年も同じベクトルで危ない人物なんじゃないのか?世界観と設定があやふやで誰が何を目的に何をしていて最終的にどうしたいのかという枠組みが全く見えてこず、これからの展開が予測できない状態で話を進めているので次回が楽しみですね。