僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場 の感想

ガガガ文庫のおねショタラノベ。原作は「下セカ」の人で挿絵は「コミックゼロス#55」でエルフのお姉さんとショタのおねショタを描いてた人が担当している。俺は「下セカ」は原作を読んでおらずアニメの印象しかないが本作は下ネタの要素は全くない。一般向けのラノベでおねショタものが増えてきたとはいえ、エロ漫画誌でおねショタを描いていた作家が挿絵を担当しているケースはとても珍しく、エロ漫画誌でおねショタを描いていない作家が挿絵を担当しているケースの方が圧倒的に多い。ちなみに「神童勇者とメイドお姉さん」のコミカライズはエロ漫画誌でおねショタを描いていた作家が担当している。

 

MF文庫の「聖剣学院の魔剣使い」と「神童勇者とメイドおねえさん」が主人公が最強という設定と、おねショタエロ漫画のようなショタとお姉さんが絡む構図を挿絵に配置してエロ要素をウリにしている反面、このガガガ文庫の「僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場」は主人公が最弱でエロ要素が薄いので対照的になっている。全くエロ要素がないわけではないが「下セカ」の原作者とは思えないほど文章で下ネタが出てこないのでむしろ硬派さすら感じさせる。

 

主人公が冒険者学校で一番弱く年下の子供にすら負けるという最弱設定なので、どうやって活躍するのか成長するのかというのが一貫したテーマになっている。名前のある男キャラがおらず最強である女師匠3人以外のキャラも女だらけでハーレム系のような作風だ。あまりにもキャラが多すぎるのでヒロインの1人1人の印象が薄く内容が散漫に感じるが、他のラノベの1巻も似たようなものなのでこの作品自体の欠点とは言い難い。商業ラノベは取りあえず1巻が売れたら2巻以降で各ヒロインの内面を掘り下げていくというやり方なのだから。

 

ストーリーの大まかな流れを箇条書きにすると

 

・女師匠3人は旦那候補を探すために主人公の街に行く

・主人公がオールステータス0で落第扱いになり冒険者学校から退学処分(追放)される

・街で化物が暴れたので女師匠3人が食い止め、最終的に主人公が化物に止めをさす

・女師匠3人から主人公が認められて修行をつけられる

・修行で強くなった主人公は退学になった冒険者学校に復学するために元同級生と戦って勝つ

・元同級生に勝った主人公は学校に復学するが、恨みを買ったので森に連れ込まれ集団リンチを受ける

・集団リンチ中に化物が出たので主人公と集団リンチをしている全員がピンチになる

・主人公の何か凄いスキルで化物を殺す

 

となるわけだが、流行りの追放系の要素が入っている。主人公がボロカスに周りからこき下ろされた後で実は凄い奴だったと判明して周りの評価が一変するあれだ。あと膨大な数のキャラの名前やRPGゲームを引用した固有名詞が全く覚えられなかった。文章の大半が「必殺技名(スキル)」「職業」「Lv」等のRPGの固有名詞で埋まるので目が滑る。誰が何を出来るのか曖昧で後出しじゃんけんでどうにでもなるような作りだ。これから「冒険者学校」と「女師匠3人の隠れ家」を行ったり来たりするような話になるんだろうか?1巻の範囲だと女師匠と敵対する組織が出てくるわけではないので、これも後からどうにでもなるんだろうしどうなるか全く分からない。