グラブルVSの大会(RAGE)

格ゲーの試合を見て息が詰まって心拍数が上がるような感覚になってくるのは何時ぶりだっただろうか・・・グラブルVSはソシャゲのキャラを使った格ゲーでコンボゲームばかり作っているアークシステム制作ですが、版権元の意向で90年代の2D格ゲーを意識したシンプルなゲーム性になっています。アーク制作の格ゲーは特に「難しくて長いコンボを習得しないと土俵に上がれない」というゲーム性ですが、グラブルVSの場合は基本的なコンボが簡素化されていてプレイヤーが土俵に上がりやすい調整です。ただ、空中でカウンターヒットした後のコンボと画面端のコンボが長くなって減るので、練習が必須になりここがアークの格ゲーさが出ている部分ですが、GGやBBに比べるとコンボレシピの複雑さやコンボを完遂させる為のシビアさが求められないので、他のアークの格ゲーに比べると簡単になっています。

 

グラブルVSは初心者救済の為に必殺技コマンドがアビリティボタンで簡素に出せるようになっているのも特徴で、これが相手が飛ぶのを見てから昇竜拳を撃ったりコマンド投げを仕掛けるのが他の格ゲーに比べると非常に簡単になってしまっています。単発の通常技やコンボ中にコマンドが長い超必殺技を入力するのが難易度が高く実践ではコマンドミスが出てしてしまう所ですが、簡易コマンドで成功しやすくなっているのが初心者だけじゃなくて中級者以上のプレイヤーにも有利に働いてしまう部分です。グラブルVSは必殺技を打ったら体力バー下の必殺技アイコンが黒くなりクールタイムに入りアイコンに色が戻るまで必殺技を打てないというシステムがあり、簡易コマンドを使うとクールタイムが長くなったり超必殺技の威力が下がるといったデメリットはありますが、そのデメリットを考慮してもメリットの方が勝っています。

 

前置きが長くなってしまいましたが、ちょっとしたミスであっさり勝ち負けが決まってしまう大味な部分があるので、大会でプレイしているプレイヤーとそれを見ている視聴者どちらも気が抜けないような独自の緊張感が出ていました。大会で目立ったのはグランとパーシバルで、波動昇竜キャラで扱いやすい上に突進技をガードされても反確を取られにくくキャラの相性で不利になりにくいので「勝ちやすいキャラ」なので多いと言った所でしょうか。素人目には強く思えるグランとパーシバルでしたが、同キャラ戦で潰し合いが起って数が減ったり、他キャラのトッププレイヤーが対策して勝ち上がってきたりしていたので決勝戦ではキャラ被りが起らないというあまり格ゲーで見ない結果になります。

 

決勝の8人で要注目だったのは安定してウィナーズ側で勝ち上がってきた「もっちー選手」とウィナーズ側で1回戦負けした状態でルーザーズ側からそのまま連勝して決勝まで上り詰めた「gamera選手」です。もっちー選手は大会で数が多くないフェリのセットプレイでまるで相手を処理するかのように勝ってましたが、その反面gamera選手はジータを使い一手間違えば負けるようなギリギリの状態で勝っているのでプレイスタイルが対照的でした。決勝トーナメント自体もそういう試合運びになって決勝戦はこの2人になっていたのですが、gamera選手は負けるかもしれない接戦を繰り広げていた分こちらの方がやはり目立ちます。

 

勝戦はgamera選手がジータでフェリ相手は不利なのでカタリナにキャラ変えをするという事態が起こります。今大会のキャラ変えだと予選で前例があって、マゴ選手のメインキャラがゼタだったのですが、フェリ相手だと不利という事でシャルロッテにキャラを変えていました。もっちー選手の方は決勝前のコメントでフェリに不利なシャルロッテを使うレン選手を意識していると言っていましたし、実際にフェリ相手にシャルロッテを使っていたマゴ選手は圧勝しています。

 

もっちー選手は準決勝でカタリナを使っていたバギー選手に3-1で勝っていたので、gamera選手がカタリナにキャラ変えをしても苦しい試合にはなるだろうなと思っていましたが、gamera選手の超反応もっちー選手の行動を潰し2-0で連勝していたので先に3勝してワンセットを取り仕切り直し(もっちー選手はウィナーズ側なのでgamera選手はツーセット取らないといけない)になると思っていましたが、今度はもっちー選手がgamera選手の動きに対応してそのまま2-3にもっていって優勝したのでgamera選手を応援していた自分としては残念でした。

 

もっちー選手のフェリに対してカタリナを使っていたgamera選手がどんどんやることが無くなっていって負けるという流れで、遠距離からの手数が多くフェリに対してカタリナはC波動かC突進しか攻め手がなく、C突進をガードされたり避けられてコンボを入れられてまたジジ投げでフェリ側の攻めがループする上に、カタリナ側がC突進を入れてもフェリ側は昇竜拳の切り返しを持っているので起き上がりに出すか出さないかの読み合いが発生し、フェリ側は画面端から逃げる手段があるのでカタリナ側は見てて辛そうだなという感想ですね。

 

グラブルVSの大会の結果は波動昇竜キャラが文字通り万能な上にコンボが減りすぎる中で、昇竜拳を持ったリーチが長いテクニカルキャラが優勝するという結果になりましたが、仮に癖の強いキャラを弱くしても波動昇竜キャラ以外使う要素がない・癖の強いキャラを練習してまで使う意義がないって雰囲気になるので格ゲーの調整は難しい所です。