一般向けのおねショタ(あるいはヒロインより男の身長が低いもの)ブーム

一般向けでおねショタという枠組みもしくはヒロインより男の身長が低いという視点で作品を探すと、アニメ化でもしない限りは知る余地もなく探すのが難しいのではないでしょうか。現在(2020年3月時点)続いている長期連載作品でアニメ化したものと言えば「それでも世界は美しい(23巻)」「お姉ちゃんが来た(14巻)」ですが、似たようなものが多数出てくるという意味でのブームはなかったですね。

 

・第一次ブーム

2013年以降の「艦これのエロ同人ブーム」からおねショタが流行っているような雰囲気が生まれ一般向けで「すのはら壮」「姉なるもの」「お姉ちゃんのお腹を膨らませるのは僕」の連載が始まってヒットを飛ばしたので、各出版社がこぞっておねショタものの連載を始めました。おねショタエロ漫画のテンプレは「お姉さんが綺麗で巨乳」「エロ描写を毎回入れる」「ショタが丁寧語で女の子みたいな容姿」という分かりやすく単純明快な上に、一般向けでエロコメと年上ヒロインを推すような雰囲気が出来上がっていたのが相乗効果として大きかったでしょう。

 

・ヒット作の傾向と打ち切り

エロコメはヒロインの裸をエロく描けるかという画力の問題になるので、さほどストーリーが求められないエロコメがヒットしてエロ重視でないものが打ち切られる傾向でした。一般向けでエロコメが推される理由はここでしょう。一般向けの連載は1巻の売り上げで打ち切りが決まるので、2巻で終わった作品というのは作家の都合でなければ売り上げ不振な事が多いですね。エロ要素がない作品でヒットしたのは「私の少年」と「ヤンキーショタとオタクお姉さん」ですがこれは女性にウケてヒットしたものなのでエロ重視のブームから見ると全く違う方向性で、これに追従するようなヒット作品が出てくるのかは未知数です。

 

・第二次ブーム

第一次ブームのエロ重視の流れをラノベで後追いしてヒットしたのが第二次ブームです。2010年代中盤までエロ小説の枠でのおねショタものはありましたが、一般向けのラノべでは少なかったように感じます。2010年代後半になると「小説投稿サイトの作品を商業レーベルで発刊したもの」と「商業レーベルのオリジナル作品」の枠でおねショタの作品が次々と発刊されるようになります。ここで一番目立つのがMF文庫で「オリジナル作品を次々と投入する」「エロ系で人気のイラストレーターを挿絵に使う」「Twitterで宣伝アカウントを作って挿絵のページを惜しみなくアップロードする」「作品がヒットすると即コミカライズを投入する(もちろんエロ要素が強い)」という戦略で他の出版社のレーベルを出し抜いています。人気声優を使ったPV動画まで作っているのでMF文庫の作品の中からアニメ化するものが出るのは時間の問題でしょう。

 

エロコメ以外は・・・

女性向け漫画誌でおねショタ(もしくは男の身長がヒロインより低いもの)が少ないせいか、WEB連載や男性向け青年誌でエロ要素が薄く内容が女性層を狙っているような作品が増えてきているので、こちらの方もブームになっていくのではないでしょうか。