娑婆で生き残る為に役に立つ本4冊

・臨床家のための自律訓練法実践マニュアル

自律訓練は自律神経の安定化を目的とした催眠療法で道具がなくても簡単に行う事ができ、負担が少なくどこでも実践できるので、慢性的に精神・体調が悪い人には必須と言えます。タイトル通り臨床家に向けて書かれた本です。臨床家が患者に向けて行う上で「どういった段階を踏んで自律訓練を行うか」「患者の質問に対してどう答えるか」「訓練中の患者に異変が出た時にどう対処するか」を中心に書かれてますが、臨床家でなくとも自分が自分に実践するためのマニュアルとして使っても全く問題ありません。「自律訓練がどのようにして患者に効くのか」「被験者が男子25人中24人、女子が35人中32人が寝つきが良くなった」「会社員が過酷な残業で体調を崩し自律訓練で改善したというカルテ」がデータとして記載されており信憑性が高いです。

 

・自己暗示

タイトルが直球ですが自己暗示のやり方を知るための本という側面よりも「思考で体調が良くも悪くなる」「意思力と想像力が相反した場合に想像力が勝つという努力逆転の法則がある」の要素が強いです。自己暗示は具体的であればあるほど想像力を意思力で押さえつける形になって相反し「出来ない」という想像力が勝つ自己矛盾を起こすので「日々、あらゆる面で私はますます良くなっていく」という言葉が自己矛盾を起こさない自己暗示として紹介されています。他人の言葉が原因となっている対人ストレスによる体調不良は他人から植え付けられている暗示なので、自分で自分の事を良くなっていくと毎日暗示をかけていれば良くなるのは有りえるのではないでしょうか。

 

・プロカウンセラーの聞く技術

カウンセラーという職業は患者から一方的に話をされてそれを聞くというものですが、カウンセラーでなくとも一方的に話を聞かされる立場に置かれている状態でも応用が利きます。書かれている手法を簡単に言えば「相手に聞かれるまで自分の意見を言わない」「相槌がワンパターンにならないようにバリエーションを増やす」というもので、対等ではない関係性でその場をやり過ごすには必読です。

 

・人はなぜ突然怒りだすのか

「怒る人間の心理状態」と「怒った他人に反応しないように自分の感情をどうやってコントロールするか」の方法が詳しく書かれています。感情をコントロールする方法は鼻から息を吸って口から大きく吐くブリージングをすれば自律神経が整って怒りの感情が減る・・・という事です。日常生活の中で攻撃的な他人との争いを回避する為の自己防衛のテクニックがいくつも紹介されているので、著者の思想の元は格闘技ですが口論や腕力で相手に勝つといった攻撃的な思想と比較すると守りと言えます。感情をコントロールするという考え方が仏教と通じる所があるのか最後に著者とお坊さんの対談がおまけとして載っています。