「まえむき人生相談」における男が受け身のAVが生まれた経緯とおねショタの関係性

僕が「まえむき人生相談」というyoutubeの動画を見始めたのはイラストレーターの回で、相談者は言っている事が二転三転してどうしたいのか何だかよく分からなかったのでコメントのしようがないのですが、ここで高橋さんは相談者に「色んな人がそういうの(エロ絵)を作ってるわけじゃない?色んな人と○○さん(相談者)の違いは何なの?」「(エロ絵で)売れている作品に対して否定するものはある?」と質問していました。しかし相談者が明確に答えられなかったので高橋さんは自分がテレビ制作時代に上司に「古いものを否定して新しいものを作れ」と言われた話と、AVに絡みは必要か?と考えて全裸で走るAVを作ったという話をしていました。

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AV制作についてあんまり深い話になってなくて高橋社長の理念というのが分かり辛く、この時点ではピンと来なかったのですがまえむき人生相談1周年ライブでそこについて明確な説明がありました。

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高橋さん「僕自身はセックス嫌いなんですよ。女性が嫌いというか・・・すいません、あんなに面倒くさい事はないという。オナニーを超えるセックスなんて俺は経験した事がない。自分の想像を超える現実なんかないんだっていう。そんなやつがAV業界のトップになるのは不思議なんですけど、そのころ加藤鷹さんやチョコボール向井さんが大活躍している時であいつらが女をイカしている部分に俺は全く感情移入できないんだと。それよりも寝てて勝手に(女に)イカしてもらった方が気持いいんだってのを作り始めてたら客がバーッと増えてきて3年ぐらいたったらば売り上げが男が受け身の方が売り上げが伸びましてその時俺が言ってたのが日本の性分化は滅びるな。男性が性から解放されるっていう。このあとどうなるんだろうと思ったら草食系という言葉が生まれてきて『だよねー』って自分が頑張って追い求めたのというのを快楽は覚えるんだというのを、これは良い悪いはともかくうちのソフトオンデマンドが作ったという自負があります。」

 

この発言と最初の高橋さんがイラストレーターへ質問である「(エロ絵で)売れている作品に対して否定するものはある?」を照らし合わせると、高橋さんはAVは男優が女優をテクでイカせるものだという固定概念を否定して男が受け身のAVを作って売り上げを伸ばし成功を収めた・・・という事になります。

 

僕自身はAVにそこまで詳しくないのでいつごろから男が受け身のAVが売れたのか、男が受け身の体位はどういう風に進化していったのかは全く分かりませんが、高橋さんの言う「男優が女をイカしている部分には感情移入できない」という発言はとてもよく分かります。僕の場合は女じゃないのに女がイカされるのを見て共感できるのか?という意味合いですが。女の裸に勃起はするけどセックスを見ること自体そんなに好きじゃないからセックスで興奮しているのとは何か違うという。

 

ここでエロ漫画の話に移ると2010代以降は男が受け身の作品が主流になった印象があります。コンビニのどのエロ漫画誌を買っても大半が男が受け身の作品で凌辱や輪姦を描いてる方が少数派でむしろ印象に残るという感じですね。雑誌の自主規制でそうなったのか、アンケートで男が受け身の方が人気だから増えたのかむしろ両方なのか。エロ漫画の内容を「ヒロインが好きな男にセックスのテクでイカされる和姦」と「ヒロインが嫌いな男にイカされる凌辱」の二つに分けるとしても暴力要素がない男性上位で竿役の体を見せない構図になるとあんまり見た目が変わらないので区別が付きづらく第三のジャンルとして「ヒロインが処女ではなく男が童貞で受け身」というものがマンネリ打破で増えたのかもしれません。

 

男が受け身の女性上位でも「竿役の表情・体を見せない構図の女性上位」と「竿役の表情・体を見せる女性上位」で分かれますが2010年代は特に後者が構図の見せ方と内容がエスカレートしていきました。魅力的なヒロインを描くのはもうエロ漫画において必要不可欠で当たり前の話でしかないので作家の個性が出し辛く行き詰っていて、どれだけ竿役がヒロインにイカされるのを強調するのかという方向でエスカレートしていくのは時代の必然だったのかもしれません。

 

トークライブで高橋さんの相手を務めていたAV監督の二村ヒトシさんという方をWIKIで調べたら

  • 単体女優の濃厚キス、はりがた騎乗位、ダブル痴女(女2人と男1人による3P)、集団痴女、ちんぐり騎乗位、男の乳首を責める女、ふたなり等、近年の痴女系AVで見られるユニークな演出を多く創案、構築した。

ja.wikipedia.org

と表記されていて、もしこれが本当ならこれはおねショタエロ漫画で今や当たり前になっているプレイ・構図であり、おねショタエロ漫画を描いている作家のネタ元というのは高橋さんや二村ヒトシさんが作ったAVの流れから来ている可能性が高いです。