Vガンダム

Vガンダムをフォロワーの影響で見返しているんですが映像に狂気が感じられてやはり面白いですね。ザンスカール帝国はどう見てもリガミリティア連邦軍より戦力で勝っているのに、ザンスカールの連中ときたら自分が得をする事ばかり考えている連中ばかりで自滅して馬鹿みたいだなあと。あまりにも連邦軍が弱いせいかザンスカールの軍人から緊張感が感じられませんし、のびのびと自分がやりたいような形で戦って出世したらどうするかという妄想に耽ってます。マリア教を母体にした軍事国家なのにキャラクタから信心が感じられなくてとても良いです。

 

ザンスカールはあまりも余裕がありすぎるせいか戦争を遊びでやってる感があり、ゲテモノMSやトンでも巨大兵器が頻繁に出てくるのが話に花を添えています。Vガンダムがより面白くなってくるのはザンスカールの人に余裕がなくなってくる中盤あたり(OPが変わる)でウッソがあまりにも強すぎて殺せないが故に出世が難しくなってきました。ウッソさえいなければ作戦は成功するのに殺せない、勝って当り前の戦争をやっているのに殺せないというジレンマがザンスカールの人を襲います。その反面、ウッソは仲間を守る為かシャクティを救うために戦っているだけなのでザンスカールの人を殺す気が薄いです。「脅かしたはずなのに避けてくれないなんて」はそれを代表する台詞でしょう。

 

終盤になるともうザンスカールの人の憎しみはウッソ1人に向いています。リガミリティア・連邦側のMSはどれも弱いのでウッソのV2さえ落とせば勝ちみたいなものですから・・・13才の少年にしてやられているので大人のプライドはズタズタでしょう。話の流れが「ウッソの活躍を見せる」というよりは「ウッソを殺すことに執着して破滅していくザンスカール軍人」になっていき、漫画のゴルゴ13ああ播磨灘を彷彿とさせるような感じですね。視聴者にしても強すぎて言動がぶっ飛んでるウッソよりはウッソにどうしても勝てないからキチガイじみた行動に出るカテジナの方が感情移入しやすいでしょうか。

 

他人の為に戦っていて自分の命を落とすのも躊躇わないリガミリティア・連邦側がカッコよく見えて、組織で自分がどう成り上がっていくかしか考えていないザンスカール側が哀れに見えるが死ねば結局は同じという全体通しての虚しさが冬になると訳もなく悲しくなります。