「天気の子」の感想

天気の子を観てきました。ネットの評判だとセカイ系とかエロゲー的だと言われていてそういったものに全く興味がないので観る気が全く起きませんでしたがフォロワーに薦められたので観てきました。

 

中盤までの展開はともかく終盤の盛り上げ方は前作「君の名は」と展開が似通ってたのであまり言う事もないなぁ・・・って感じですね。「エロ描写」「暴力」「突然消えるヒロイン」「主人公はヒロインを助ける為に反社会的行動を取る」というのが同じでそこら辺がカンに触る部分があるしテレビの宣伝で言ってるような子供向けではないだろう・・・とは思います。

 

島に在住している16歳の少年が島から抜け出して東京へ行くために、船で家出するところから話は始まるのですが、そこから棚ボタ的にいい人に巡り合えて住むところを確保し何とか家出状態でも暮らしています。正直言うと、ここの出だしが退屈で開始10分で合わなかったので帰りたくなったのですが、開始20分でエッチなお姉さんが出てきたのでフォロワーが俺にこの映画を薦めてきた理由を瞬時に理解しました。

 

前作「君の名は」でバイトの先輩が色っぽいお姉さん枠でしたが、今作の方は主人公が住み込みでバイトしている先輩のお姉さんがそういう枠です。前作はメイクが濃くケバい感じで年上感を出していたのですが、今作の場合はメイクなしで髪がロングストレートで胸の大きさでエロは強調するが前作のような大人っぽさはないペンギンハイウェイのお姉さんのような親しみやすいキャラクターになっています。

 

お姉さんの胸の谷間と何度もアップで見せて、顔を赤らめる主人公というシーンを何度も入れるのでエロゲーよりもエロ漫画に近いですね。エロ描写を入れて観客サービスと笑いを取るのを両立して雰囲気が重くならないようにしているのは分かります。主人公の言葉遣いが女性キャラに対して常に敬語で「○○さん」と言ってるので、ここもエロゲーの主人公的な女ったらしっぽい感じがしない嫌味がないキャラ付けなのでエロ漫画的なんじゃないでしょうか。

 

終盤は主人公は家出少年で家族から捜索届が出ている上に、拳銃所持で警察に追われていて、ヒロインと弟は親が死んでるのにアパートに住んでるから児童養護施設に入らないといけないので何もかも投げ出して警察から逃げるという反社会的行動を取り、そんなこんなでヒロインが消滅したので主人公はヒロインを助ける為にまた警察から逃げながらもある場所に向かおうとします。今までの仲間が主人公をある場所に行かせる為にこれまた警察を妨害するという反社会的な行動を取ります。主人公は何の確証もないのに「あそこに行けばヒロインを助けられる」と思い込むのは前作と同じですし、目的を達成する為に周りを巻き込んで反社会的行動を取るのも前作と同じです。世界を敵に回してでもヒロインを助ける主人公・・・というよりは主人公vs警察という単純な構図ですね。主人公の後先考えない行動で何もかもうまく行ってしまうのはどうなんだろう・・・?

 

雨が止まない世界を救う代償としてヒロインが人柱になってしまい、ヒロインの犠牲で世界の天候が元通りになったのですが、今度は主人公がヒロインを人柱から救うために現実世界に戻したので世界はまた雨が止まないようになってしまいました。前作で人を救うために反社会的な行動を取ったヒロインは年数飛ばしで有耶無耶になってましたが、今作も年数飛ばしで台詞で何が起こったのか省略していました。主人公の家庭環境がロクに触れられないまま、水浸しで大半が水没状態の東京に大学進学で行くというのが前作主人公の大学進学並に突飛ですし、主人公とヒロインと再会した所で終わりというのも同じです。

 

前作の主人公とヒロインが出てきて主人公におばあちゃんがいたとか、ヒロインは東京で店員として働いてるという前作を観ている人へ向けたサービスがありましたが、東京の殆どは水没してる状態なので東京から他の場所に引っ越さざるを得ないだろうし前作のハッピーエンドに泥塗った感じですね。

 

作中の説明があっさりしていてクドくはないので、そこから想像を膨らませられる人には面白い映画なんだろうしネットの感想が盛り上がるのも分かりますが、俺自身はそこまで何か想像が膨らむ事はないですね・・・エロ漫画的な丁寧語の主人公で嫌味がないとか、恋愛要素を全く感じさせずエロを強調して退屈させないというのがこの映画の特徴だと思うので、家族向けの感動ものとか恋愛要素を強調した女性向けとは客層が違う打ち上げ花火やペンギンハイウェイに近い男性向けですね。