原作版(実写版)「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の感想

アニメ版を見てから原作版を見たのですが、原作は小学生の話なのにアニメ版は中学生の話に改変されているんですね。原作の小学生という自由だった頃のイメージをそのまま、アニメ版は部活とか勉強で忙しくなってくる中学生に持ってくるのは今考えると違和感があるような気もします。

原作が50分程度に対してアニメ版は90分程度あるので、原作はテンポよく進んでいくのにアニメは原作の描写をところどころ引き延ばしているような感じですね。改変されてる部分を上げるとキリがないですが、原作のもしもの要素は最初の典道と祐介のクロール勝負で祐介が勝ったところを見せてから典道が「もし勝っていれば・・・」という部分でもし勝った時の場合を見せるという所だけでした。アニメのようなファンタジー要素ではなくもう一つの話という事でしょうね。典道となずなの駆け落ちもといデートは駅まで行ったけどまたバスで街に戻って学校に侵入し、夜のプールで2人で泳ぐというものだったのでアニメ版は「もしも」を繰り返してデートを少しづつ引き延ばすのはアニメ版だけの要素でした。

アニメ版が海の中でなずなが典道に別れを告げて海中から上がっていき、フェードアウトするが2学期が始まった学校に典道がいないという投げっぱなしの終わり方でしたが、原作版はなずなと典道が学校で別れた描写はないもののそ、典道はひとりぼっちで夏祭りに戻ったので説明はないが別れたと事を感じさせます。「次に会うのは二学期だね」となずなは言いますが、なずなの両親は離婚して引っ越すのでそれは嘘で叶わない事だと視聴者に匂わせている描写で終わりました。そして、先生と彼氏が歩いてる所に偶然出くわし、先生に花火は横から見るとどうなるのか?と質問するのですが、それがきっかけで先生の知り合いの花火師に花火が打ちあがる所を見せてもらって花火のアップで終わるというものです。

原作はなずなは典道より背が高くて大人びてるので、アニメ版はそれにそったデザインにしてるのが分かりますし、典道の男友達のグループも原作に似せたデザインにしてる事に驚きました。

原作の時点で典道のひと夏の思い出というストーリーで、ヒロインのなずなは周りより大人びた同級生であり恋愛要素がないというものなのにこれをアニメ映画として改変し恋愛映画として売り出すのは無理があると思いました。アニメ版はなずなを色っぽく描いて、典道に異性を見て恥じらう年頃の男の子を反応を楽しむ映画として鑑賞すれば悪くはないのですが、原作の終わり方を見るとアニメ版の投げっぱなしの終わり方はやはりよくなかったと思います。別に恋愛要素が好きじゃないので、くっつかなくて終わるでもいいのですが「典道が学校をサボってどこへ行ったのかご想像に任せします」という終わり方はこれはないよな・・・と満足できないモヤモヤ感が残りました。