刀使ノ巫女が面白い

化物が人類を襲ってくるが戦えるのは刀を持った少女だけという、ありきたりな設定のオリジナルアニメで同じアニメスタジオの五組で言えば「結城友奈は勇者である」に近いと思っていたら、それは表面上のあらすじでしかなく内容は組織内で内部抗争して少女同士で殺し合うというフリージングまんまでした。

 

1話の冒頭で少女たちが高速道路のような所で暴れている巨大な化物を殺すシーンをやった後で、冒頭のシーンと全く関係ない主人公とその友人がトーナメント会場に行くシーンになり、トーナメント大会があっさりと決着がつく形で描け足で見せて決勝は主人公と黒髪ロングのキャラが戦う所で黒髪ロングは大会を観戦に来てた組織で一番偉い女を殺そうとしたが見切られ失敗、女の護衛である親衛隊に殺されそうになったので主人公が助けて2人仲良く逃亡する・・・という詰め込み過ぎて訳の分からない展開で、世界観やキャラの説明をすっ飛ばして視聴者置いてけぼりだったせいか、Twitterの公式アカウントが世界観とキャラの説明をして本編をフォローし視聴者離れを食い止めるという涙ぐましいものになっています。

 

2話以降のストーリーは主人公と黒髪ロングが追手と戦いながら逃げるという流れになっているのですが、黒髪ロングは暗殺失敗後の計画がないので主人公の友達や学園長が逃亡をフォローしているという類に例を見ない、全く予想でなきないものになっていき、回を重ねるごとに登場人物が増えていくので公式HPと公式Twitterのチェックは必要不可欠と言えるぐらい複雑怪奇です。

 

肝心の剣術バトルは「写シ」という技があり斬られてもエネルギー体のようなものが身代わりになって消滅するので、1回だけ斬られても大丈夫という設定があるのでグロ描写を避けるような形になっています。しかし一回斬られた後はどうするのかは個人差があるので写シを斬られても戦う、写シを斬られた後の相手を殺そうとするという展開になりますが邪魔が入って死人は出ていません。

 

実際の剣術を参考にして戦闘シーンを作っているとの事ですが、本作の戦闘シーンは瞬間移動・ハイジャンプ・殴る蹴るが当たり前なのでリアル志向とは正反対でチグハグなものになっています。戦闘シーンで手書きのセルアニメとCGモデルを使ったシーンがごっちゃになってるのも本作の特徴で、えとたまやマジンボーンのようにバトルは必ずCGというアニメに比べると違和感があります。剣術云々よりもいかに高速で近づいて相手を強い力で振り下ろした刀で斬る、もしくは吹き飛ばすかという戦いでしかないのでフリージングっぽいです。登場人物の強さに関する設定がやたら多いのが複雑さに拍車をかけており、目が真っ赤になるとより速くなるキャラ、人体改造を受けていて液体を体に注入すると化物を出せるキャラ、そして人体改造を受けてないのにキャラ紹介で一番早いとされているキャラの手を掴む主人公・・・と強さのインフレが何だかよく分からない事になっており、これに装備が加わるのでこれもまたフリージングみたいです。

 

2クールあるなら1話から段階を追ってキャラ紹介と世界観の説明をじっくりしていけばいいのに、スマホゲーとグッズの販促があるせいなのか1話からかっ飛ばしてるのが感じられて先が読めず今期で一番楽しいアニメに仕上がってると思います。