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レガリアの感想(その1)

ロボットアニメと言えばもはやロボの部分がCGが当たり前で、手書きのロボアニメの方が少くなってる中に本作が手書きという事なので期待して見てました。近年の深夜アニメで手書きのロボットアニメはダイミダラー(2014年)しか思いつきません。

 

美少女×ロボットというのが本作のウリですが、美少女が出てこないロボアニメの方がむしろ珍しくなってるのでそこに長所は感じにくいです。主要キャラの女の子のデザインがロボアニメらしくない、目が大きくて可愛い系のデザインにしているのが特徴になっています。主人公側のロボット乗りに男キャラは一切おらず、男キャラは主に敵としてしか出てこないのでそこら辺の男女比のバランスは戦う系の女児アニメに近いのではないでしょうか。主人公のユイは巨乳ではあるのですが、ロボアニメにありがちなコクピット内での乳揺れがないのでエロ要素は薄いです。

 

本作の面白いと思った点は山ほどあるのですが、一つ例をあげると主人公のユイは一国の皇女で女子高生で血の繋がらない小さい姉のレナと一軒家で2人暮らしで~と設定が盛り込まれていますが劇中で上手く生かせておらず突っ込み所しかない所です。1話のオチで実はユイは皇女だったというインパクトを持って来たかったのだと思いますが、皇女が何の理由もなく城で暮らさず、護衛を付けずにまるで一般人のように電車で学校に登校しているという時点で設定が噛み合ってなくて笑い所しかなかったです。ちなみに学校の教室に入ったシーンは10話まで一切ないので高校生という設定もほぼ意味がありません。

断片的な設定は山ほどあれど、それが話に生かせてないので点と点が線で繋がらないような印象を受けてしまいます。しかしそれがレガリアの魅力であり、そこが楽しめるかどうかが本作を好きになれるかのポイントです。

 

1~4話の放送でロクに世界観の説明すらなく、ユイの日常シーンを重点的に描写して敵がタイマン勝負を仕掛けてくるという話の展開を繰り返していました。よくあるロボアニメの展開としては敵が街で暴れるから主人公ロボが登場して倒すというパターンが王道ですが、本作は敵はあまり街で暴れません。人気がない所でわざわざタイマン勝負を仕掛けてくるという感じで、敵が悪さをする描写はほぼないです。1話でおっさんがレナを言いくるめてどこかへ連れ去さろうとする所から戦いが始まるのですが、おっさんはそのまま目的の場所まで行けばいいのに、いきなり「戦いたくなった」と言い出してレナが自己防衛の為にロボットを呼び出すという訳の分からない展開で驚きました。

2-3話に出てくるマジシャンは人気のない郊外の荒野で戦いを挑んでくるので悪さはしませんし、4話でじいさんに至ってはじいさんは戦う気がないのにレナがじいさんの言葉にブチギレたからロボット化して戦わなくてもいいのに戦いが始まってしまう始末です。

 

ロボアニメにしては登場人物は少ない方で、複雑な話ではない筈なのに展開やキャラの行動が支離滅裂で訳が分からない・・・でも何となく毎回ロボ戦があるので一応はロボアニメとしては成立しているという印象で4話まで見ていましたが、4話の放送後にアニメ史に残る重大発表が行われました。「制作側が意図したクオリティと放送している内容が相違している為に1ヵ月放送休止する」と制作側が発表したのです。シナリオは酷いですが、作画的な意味ではハイレベルで粗さがしをする方が難しいと言えるぐらいでした。「何のクオリティが悪いんだろう」と想像はするのですが、アニメ制作で1ヵ月延期した所でどうしようもないだろうと思っていました。ある局では他のアニメの再放送が行われ、BSフジでは放送前特番とダイジェスト1・2と復活放送前特番が放送されています。ダイジェスト1・2は1が1~2話を再編集して纏めたもので、2が3~4話を纏めてユイ役の声優のナレーションがついた内容でした。このナレーションの説明というのがとても有難く、本編を見てるだけだとキャラの心理描写や行動の訳の分からなさに説明が付けられています。一回見た筈の話なのに「そうだったのか・・・」と感想が出てくるのはある意味新鮮でした。

 

復活放送前特番はユイ役の声優が司会で、レガリアの内容について解説するという番組になっています。「これを見ればレガリアが一層楽しめる」という位置ではなく「これを見ないとレガリアの設定は理解できない」だと感じました。4話分もやってるのにレガリアが何なのかという説明が一切なく、世界観が何だかよく分からないので尚更です。ここで説明される設定で重要なのは「レガリアとレガリアギアは別」「レガリアギアは1人で動かす」「おっさんとマジシャンはレガリアギアを動かす為の人形で人間ではない」「レガリアにはコアと契約者が必用」「レガリアのコアは八百万の神と契約してレガリアを呼び出す能力と、不老不死を得る」「レガリアの契約者はコアと契約してレガリアの力を引き出す事が出来て、こちらの方も不老不死になる」「サラとティアは生き別れになった姉を探している」といった設定です。

 

一か月の休止期間が終わると(復活放送版)として1話から放送が再開されたわけですが、やはり一か月ではどうしようもないのか一部のシーンが変わってたり作画の修正が行われてる程度です。エナストリア皇国の文化が日本語が使われていたり、屋台に焼き鳥やりんご飴があるのが欧米風の国なのにミスマッチで笑ってしまいましたが、りんご飴が動物の飴に修正される程度で大きな改変は無いのが付け焼刃という印象が拭えませんでした。台詞も一部改変されていて、わざわざ録り直しを行っています。リテイク前の話が支離滅裂だったのが、台詞の改変で多少はマシになっていましたがやはり分かりにくかったです。ネットの反応を見て修正したような勘繰りをしてしまいました。