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キン肉マン 130話

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バッファローマンと悪魔将軍の会話の続き

悪魔将軍はバッファローマンに「神をも超える力を持つ素質がある」「だから呼び戻した」「その力を手に入れた暁にはキン肉マンを倒すのだ」と言います。遠回しな台詞でわかりにくいですが「力に目覚めればガンマンを倒せる事」と「ガンマンを倒した後も悪魔超人の代表として、正義超人の代表であるキン肉マンを倒してほしい」という意味ではないかと思いました。悪魔将軍の目的はザ・マンと完璧始祖の消滅なので、同じ完璧始祖である自分自身の消滅も含まれています。なので、自分がいなくなった後はバッファローマンに正義超人打倒を期待するのは納得がいきました。

悪魔超人界の代表と言えばアシュラマンで、新シリーズの1話で調停式にサインをするぐらいの立場でしたが、完璧始祖のジャスティスマンに勝てず完敗し生死不明の状態なので、神をも超える素質があるバッファローマンが代表として選ばれるのは道理でしょうか。

悪魔将軍は馴れ合いじゃなく各派閥が争う事で高みを目指しているような意図も感じられます。

黄金のタッグ編で悪魔将軍が倒され、悪魔超人界が衰退してからの正義超人界というのは夢の超人タッグ編で正義超人同士の内部分裂を起こしたり、王位争奪編でキン肉族の内輪揉めが起こったりして迷走している印象を受けました。

王位争奪編では正義超人界を嘆いたキン肉アタルが「馴れ合いになっている」と行動を起こしたのも思い出されます。悪魔超人時代の殺伐さがなくなり、正義超人の馴れ合いに染まっているバッファローマンに喝を入れていました。振り返ると、アタルは今シリーズで悪魔将軍の目指すものと似た所があるのではないでしょうか。

ザ・マンの完璧超人界というのは事実上の管理でザ・マンが下界の状態が気に入らなくなれば下界に降りて他の属性の超人を「下等超人」と罵り抹殺する形なので歪んでいるので、どの派閥も覇権を握れず競い合ってる状態が一番いいのかもしれません。

旧シリーズだと悪魔超人が勝ったらどうなるのかは曖昧でしたが、Ⅱ世だと悪魔超人が天下を取ればこの世は地獄絵図と化し人間は奴隷として扱われるとの設定があったので観客の人間は他人事じゃないですね。

 

・覚醒するバッファローマン

今まで正義超人と悪魔超人の板挟みで、後ろめたさを感じていたバッファローマンでしたが外野とのやり取りでわだかまりがなくなり本心で戦う事にします。

体の色が変化して強くなりガンマンと互角に戦いますが、第2ステージでグリムリパー(サイコマン)の時に見せた力とは違う異様なものを感じました。

グリムリパー戦では正気を保っておらず暴走するような形で力を振り回し、グリムリパーを一方的に叩きのめしていましたが、今回は理性があります。

グリムリパーはバッファローマンを痛めつけて怒りや憎しみを植え付け、本当の力を引き出すのが目的のようで8000万パワーを超える力を引き出させました。今回の場合は悪魔のファイトがガンマンに通用しませんでしたが、正義超人のフェアプレイに戻る事で対等に戦えています。

グリムリパー戦で見せた8000万パワーを超える悪魔の力と、ガンマン戦で見せたフェアプレイの正義超人のファイト、どちらがバッファローマンの真の力なのかは今の段階では何とも言えません。

力を引き出すきっかけは感情が引き金になってるのは確かで、ザ・マンやネメシスが危険視していました。その原因はキン肉マンだと確信して抹殺しようとしているというストーリーの前提がだんだんわかってきたような気がします。

下界の超人達がキン肉マンと戦う事で感情が目覚め、神をも超えるような力が出せるようになった。それは超人を管理する側である完璧超人界の脅威だというのは納得できる話だと思いました。王位争奪編で邪悪の神々5人がキン肉マンを恐れて潰そうとしていたのを彷彿とさせますね。

 

・力のリスク

正義超人のファイトに戻ったバッファローマンですが、力の覚醒というのは都合のいい事ばかりでもなく傷口から血が噴き出します。悪魔から正義に心を戻した事で悪魔殺法のツケを払わされる形になり、ガンマンの攻撃で必要以上のダメージを受けてしまいました。ウォーズマンがそれをキン肉マンに説明していますが、ウォーズマンバッファローマンに殺された後で棺に入っていました。なぜ死んだ後のキン肉マンvsバッファローマン戦の状況をっているのか謎で突っ込みどころですね。

旧作を読み返すとバッファローマンはミート君を助けるために残った角を折った事で悪魔の代償を払わされる形になっているので、今回と設定が変わってきています。

 

バッファローマンが覚醒しても倒せないガンマン

バッファローマンは真眼で動きを読まれてハリケーンミキサーを破られ、片方の角を折られてしまいました。ガンマンと力が互角になっても何かが足りません。猪突猛進で突っ込んでいるだけでは同じことの繰り返しになるのも無理はないのでしょうか。第2ステージのグリムリパー戦と違い、覚醒したからといってバッファローマンが一方的に反撃するという形にならないのは面白いと思います。

旧シリーズではバッファローマンは切れ者でキン肉マンを力だけではなく頭脳プレーでも苦しめていましたが、後のシリーズではどこか中途半端でアタルから「悪魔超人時代のキレはどこにいったのか」と突っ込まれるほどでした。

バッファローマンがかつての切れ者だった頃に戻り、完全無欠にも見えるガンマンの弱点を見破って挽回する・・・そういう展開に期待したいです。