プラスティック・メモリーズの衝撃(6話)

前回は突っ込みどころ満載だった上に衝撃的なオチで終わりました。

主人公は前回であれだけの不祥事をしでかしたので、会社から解雇されて部署は解体される事で責任を取らせられるのかな?と6話を予想していたのですが、先行カットを見るととても平和そうで拍子抜けです。

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本編を見てみると、処分はないも同然の生ぬるい展開でした。4話の会社の全体会議で課長が「君の部署は他の部署の5倍コストが掛かっている、改善案を出して提出しろ」と会社のお偉いさんから注意された状態で、この不祥事を引き起こしたのに部署が解体されるような気配はありません。

4話と5話を通して見てれば気味が悪いとしか言い表せない程の内容で、今までの展開は何だったのか?と一本取られました。

この6話では主人公と部署の仲間のシーンばかりで、会社や警備会社が5話の事件をどのように後始末を付けたのか、回収先の少年は親代わりのロボットを失った後はどのような人生を歩むのかは尺が割かれず描写不足で終わります。

5話であれだけやっておいて、6話は明るい雰囲気のラブコメを見せられるというのは薄ら寒いものを感じますね。

ISUCAで人間が妖魔に殺されても特にニュースになるわけでもなく、次回はリセットされたかのように平穏な日常から話がスタートするのに近いと思いました。

都合の悪そうな所は次回でリセットというのはどの作品でもよくある現象なので、突っ込むのが野暮かもしれません。

 

前回のおさらい

主人公は自分が受け持った案件のロボットの回収をギリギリまで遅らせる事で、闇回収屋に回収先のロボットを強奪されてしまいます。主人公はその事を会社に報告。会社は警察に通報せずに警備会社に後始末を依頼します。主人公と部署の仲間はロボットの捜索に当たりますが、手掛かりが掴めません。そうこうしてる内に、会社から闇回収屋の手がかりがつかめたとの連絡が入り現場に行きます。現場では警備会社が厳戒態勢を敷いていました。警備会社に後始末を任せればいいのに、女上司が過去の件を持ち出したことで現場入りした主人公たち。現場でロボットの捜索をしていた主人公たちですが、ロボットが暴走して闇回収屋の所から逃げ出した事が無線で伝えられます。その後、何となく主人公とパートナーの女ロボットが走っていると暴走している回収先のロボットにパートナーがぶつかります。ここで何故か回収先の少年が登場し、暴走したロボットに連れ去られます。少年の命の危険を感じた主人公は暴走したロボット後を追おうとしますが、さっき暴走したロボットにぶつかってヨロヨロになってる女パートナーのロボットが連れて行けと言います。少年の命が危ないのに肩を貸し合ってとろとろ歩いてビルの階段を上る主人公たち。ビルの屋上まで行くと、都合よく暴走したロボットと倒れている少年がいました。主人公は部署の同僚にあれほど「暴走したロボットは危ない」と言われているのに説得しようとします。暴走したロボットは主人公を無視して少年の首を掴みます。さすがに少年の命が危ないと思った主人公は、会社の社員から貰った「周りに被害を出さずにロボットだけを機能停止にする」都合のいい銃で暴走したロボットにビームのようなものを発射しますが、何故か女パートナーが走り出して終わりです。

 

・パートナーの女ロボットの過去

いきなり回想です。5話の「主人公の女上司が、期限切れで暴走しそうなロボットを破壊しようとする警備会社の人を妨害して暴走したロボットに片足を潰される自業自得の話」を女ロボット視点で描写されます。女ロボットは体にガタが来てるようなので仕事出来ないようです。そして女上司にもう組まないと告げられます。

 

・部署の会議

いきなり女上司が「あんな事になったが一般人を巻き込まなかったのは不幸中の幸いだった」と言い出します。暴走したロボットに引きずり回され、首を掴まれた回収先の少年は一般人ではないのでしょうか?「担当の主人公とパートナーに落ち度はない」とも言いますが回収をギリギリまで遅らせて闇回収野に強奪された上に、回収先の少年を一人ぼっちにした事で保護者がおらず勝手に現場に来てしまった事で暴走したロボットに襲われてしまい、命の危険に晒してしまったのは完全な落ち度なのではないでしょうか。

 

・壊滅した闇回収屋

課長の口から「会社と警備会社の協力で闇回収屋を一網打尽にしたと語られます」しかし、4~5話で出て来た闇回収屋は「回収先のロボットを誘拐した歯の抜けたおじさん」1人だけです。仲間がいたのなら画面に映すべきだと思いますが、台詞だけでさらっと流されてしまいました。

 

・5話直後の回想

5話は主人公が暴走したロボットが少年の首を絞めてる時にビームを出す所で終わりました。同時にパートナーも突っ込みましたが、このビームは「周りに被害を出さずにロボットだけ機能停止にする」ものでロボットであるパートナーに当ったらとても危ないです。パートナーが「連れて行け」と言った割には何も役に立ってないのが乾いた笑いしか出ません。仮にもパートナーはロボットなのに、暴走したロボットのタックル一撃でボロボロになるのは脆すぎますし、会社の社員が「暴走したロボットでなくても本気を出せばうちのロボットも戦える」的な事を言ってたのが嘘みたいですね。

 

・甘すぎる主人公への処分

女上司は「お前らが悪いわけじゃないが何も責任を取らせないわけにはいかないんだとよ、パートナーが現場復帰するまで事務所待機だ」と主人公に伝えます。あれだけやっといて処分が甘すぎるのは笑うしかないですね。

 

・ロボットが入院

パートナーは暴走したロボットのタックルでボロボロになったので入院しました。ロボットなのに病室で寝るというのは、人間そのもので全くロボットっぽさを感じなくてギャグみたいですね。

 

・暴走したロボットと少年のその後

主人公がパートナーに「女上司にフォローしてもらって全部やっといたから」だけで終わりです。何をやったんでしょうか?ロボットは「機能停止するビーム」を喰らったので処分ですが、少年は両親が死んでロボットに育てられている状態なので、その後は児童養護施設に行くのか親戚に引き取られるのか不明です。4話で主人公は児童養護施設のパンフレットを持ってましたが、少年に直接言ったわけではないので少年の今後はよくわかりません。

 

・主人公の部署の日常

ここから部署の日常が描かれてギャグみたいな雰囲気になります。いきなりラブコメと巨乳が強調されるエロ描写が出てきて拍子抜けしました。

主人公の女パートナーのロボットは「なぜ暴走したロボットの一件があったのに笑っていられるのかわからない」と同僚の女の子に聞いていますが、俺もよくわかりません。

 

・不可解な点が多すぎる少年のその後

ここで主人公が少年のマンションに謝りに行く回想が始まります。少年の隣に初老のおばさんがいますが、何者なのか全く不明です。少年の親戚なのか、もしくは児童養護施設の従業員なのか説明がありません。

少年は主人公に「ロボットを連れ戻してくれるって言ったよね?」と問い詰めますが、問題はそこじゃないと思います。

少年は何故か闇回収屋のアジトがあるビル街まで歩いてきました。そこでロボットと鉢合わせをしてしまい、高速移動で連れ去られ挙句の果てには首を絞められて殺されそうになった所を主人公が「ロボットの機能だけ停止する銃」で助けられます。

どうやら少年には「ロボットを探してビル街まで来た事」「ビル街でロボットと鉢合わせして殺されそうになった事」「主人公がロボットを銃で破壊した事」が記憶から抜け落ちているようです。保護者代わりのロボットに殺されそうになった記憶がないというのはある意味幸せと言えるのかもしれません。

しかし、少年がロボットにあれだけの危害を加えられて気絶したのに心と体に何も障害を負ってなくて元気にしているのは無茶苦茶だと思いますね。主人公の女パートナーのロボットよりも入院して心のケアが必要なのではないでしょうか。

少年がこの先どうなるのかはここでも語られませんでした。保護者代わりのロボットが期限切れになるなら、新しいロボットを保護者代わりにすればいいと思うのですが「両親が死ぬ前に購入したロボットが期限切れになるまでは、孤児がロボットと一緒に住む事と生活保護を認めるが、期限切れになったら一般の孤児と同じ扱いになる」という法律でもあるのでしょうか。「子供なので次のロボットは買えない」とか「生活保護が支給されている」という説明がないので不明です。少年がロボットと2人きりで暮らしているという設定自体に無茶がありますね。

 

・会社の社員と部長の会話

主人公にウィルス銃を渡した社員が部長に「警備会社を関わらせたのはお前だろ?」と質問し「私は私のやり方がある」と切り返されます。そして「偉くなるっていろいろ大変そうだね」と呟きますが、この一瞬のシーンは意味深ですね。部長が警察ではなく警備会社に暴走したロボットの後始末をさせる事で、事件をもみ消したのでしょうか。

 

・主人公のパートナーの女ロボットは寿命が残り1000時間らしい

女上司にこの事を伝えられますが主人公はそれでいいらしいです。

 

・プラメモの今後

5話は登場人物たちがおかしな行動を取って事態が最悪の方向に向かっていくのが丁寧に描かれました。その反面、6話では5話でやらかした不祥事をなかった事のようにリセットされていきます。今までの積み重ねをリセットして事件の後始末という必要な描写を省き、日常的なシーンとラブコメで埋めていくのは薄ら寒いものがあります。

設定がおかしいだけではなく、ストーリーの流れがおかしく前の話と矛盾していくのは突っ込みどころ満載で面白かったです。

 

7話の次回予告ではまた日常になるようです。

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このアニメの主旨は期限切れに近づいてるロボットを回収する話だと思うのですが、回収業務よりも他の描写に尺を割きすぎて仕事を描けてない印象を受けました。

回収先の家族を描写すれば仲間が目立たず、仲間を目立たせれば回収先の家族が目立たずと矛盾を孕んでいるのかもしれません。4~6話の少年と保護者のロボットの話は3話もかけたのに仲間の話がメインで、少年とロボットの扱いがいい加減なまま終わったので驚きます。

これからのプラメモは4~6話のようなトンでも展開がこれから待ち受けているか、が見どころになると思います。6話かけて3体しか回収してないので、残り6話で3体回収して女パートナーが機能停止になって終わりじゃ予想通り過ぎて刺激が足りませんね。5話はISUCAのように刺激的で笑えたので期待しています。

 

プラメモは泣けるアニメと宣伝されていたのですが「話が陳腐で泣けないな」と思っていました。しかし、4~6話の「両親が死んでロボットに育てられるが、ロボットが暴走して殺されそうになり、記憶障害のまま親戚の家か児童養護施設に送られる少年の人生」は悲惨としか言いようがなく泣けます。寿命が近づいてる主人公のパートナーの女ロボットは先がないですが、少年の人生はこの先何十年もあります。どちらかが可愛そうといえば絶対に少年です。