ISUCAの見どころ

・アニメ1話の違和感

最初に1話を見た時、言葉にできない違和感がありました。何度も見返すと、本来あるべき描写が省略されているのではないか?と疑問が出てきます。

 

1話開始直後のシーンは、真一郎(主人公)がムカデ女に襲われているのを、朔耶がムカデ女を殺して助ける事で終わりました。OPが終わり次のシーンでは、真一郎は学校で体育の授業を受けています。場面が切り替わると、さっきまで体操着だった真一郎は制服で廊下を歩いているので、かなり間が飛んでいるように感じられます。

ここでもう「主人公は何者なのか」「なぜ体育の授業を受けている場面からAパートが始まるのか」「なぜいつの間にか授業が終わっていて制服に着替えているのか」を考えないといけません。

なぜ体育の授業なのかは、恐らく女性キャラの体を強調する為のサービスシーンで、場面の切り替わりが突飛なのは授業が終わって着替えるまでをやるのが面倒なのかなと思います。

主人公がどんな境遇の人物なのかは、友人との廊下の会話で説明されました。

 

説明が終わるとここでヒロインが登場し、真一郎にぶつかってきますが、足を踏んづけてすぐどこかにいきます。画面が切り替わると真一郎が職員室で先生と会話しますが、職員室に入る描写がなく、いつの間にか友人がいなくなっているので目まぐるしい状況の変化に頭がついていけません。

先生との話が終わり画面が切り替わると理科室で掃除。理科室に入る描写がない。すると外から叫び声がして、同級生の所に真一郎がかけつけます。なぜこの廊下だと分かったのか、いつ理科室を出たのかはよくわかりません。

この場面には真一郎と女子生徒3人がいます。3人の内の1人は出血多量で倒れており、あまりの突然な展開にシュールな笑いが込み上げてきます。

女子生徒が妖魔に襲われる描写がないので急展開についていけてない状態です。

 

ここで弓を構えている朔耶のカットが一瞬映るので、妖魔がこの場から立ち去ったのかもしれません。それを真一郎は追いかけていきます。

場面が切り替わると、真一郎はもう校舎の外に出ています。校舎から出る描写がありません。理科室が2階にあるなら、階段を降りる描写も必要だと思いますが、一瞬で外に出ています。これがまたシュールですね。

いきなり「誰か助けて」という声がして真一郎が駆けつけると、着物の女の子の裾が弓矢で木に刺さっており動けなくなっている状況に遭遇します。

 

血だらけの女の子が出てきて外に出ると、着物の女の子の服が弓矢に刺さって動けない状況に出くわす。急展開の次にまた急展開。ハラハラさせられます。

そして朔耶が登場して女の子に弓矢を構えますが、「やめろ」と真一郎は止めますが、振り返ると女の子が猫の巨大な化物になっています。

女の子が化け物に変身する描写がないのでビックリしました、冒頭でお姉さんがムカデ女になる時は肉から本体が貫いてグロい変身をしていたのですが。

化物は逃げて、朔耶はそれが真一郎のせいだと怒り踏みつける。続けてアームロックをかけますが、技をかけるまでの描写を描いておらず、画面が切り替わった途端アームロックになっている不自然な場面になっています。

真一郎が気絶し不穏なBGMが流れてAパート終了です。

 

ここまでで約12分です。CMの時間を抜くと10分もないかもしれませんね。

展開が早すぎて話についていけない上に、場面の切り替わりが突飛でキャラの動きを描かず省くところがあるので見ていると違和感がある。その違和感が何なのかを何度も見て考えるというのがISUCAの見どころだと思います。

同じ制作会社の「世界で一番つよくなりたい」「百花繚乱サムライブライド」でも似たような傾向が見られるので、低予算で作画枚数を節約しているのが不自然さに繋がっているなっているんじゃないか?というのが俺の憶測ですね。

 

・原作1話との違い


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結論から言うと、アニメは漫画のストーリーを切り貼りして再構成しています。

漫画を完全になぞっているわけではないが、別物と言えるほど改変しているわけでもありません。

主軸としてアニメオリジナルのストーリーがあり、そこに原作のシーンを切り貼りしてくっつけているので、話の流れがおかしくなっていると思います。

アニメの1話Aパートに相当しそうな漫画の1話の途中までのあらすじを書くと

 

真一郎は高校2年生でアパートで独り暮らしをしている→通学途中で友人と話をしていると、朔耶とぶつかり足を踏みつけられる→真一郎は金がないので担任の先生にバイトを紹介してもらう→バイト先は豪邸。中に入ると女の子が石をどけてくれと言う→真一郎が石をどけると、さっきの女の子が猫の化物と化して逃げる→豪邸の主の朔耶が現れ「せっかくあいつを閉じ込めておいたのに」と怒る→朔耶が真一郎を踏みつけてアームロック→真一郎気絶

 

こんな感じです。アニメの冒頭のムカデ女は出てきませんし、体育の授業もなく、妖魔に女子生徒が襲われて大けがをする展開はありません。

この後の展開は漫画だとタマ子を逃がした真一郎が朔耶と協力してタマ子を追いつめます。そして朔耶がタマ子に弓を構える所で終わり。

アニメ1話のBパートは真一郎と朔耶とタマ子が協力して雷獣という妖魔を倒し、闘いが終わった後に咲耶が「タマ子も封印する」と弓を構えて終了。

 

漫画と話の主旨がアニメが変えてきているのに、最後で漫画の話を唐突に持ってきて不自然になっていますね。

アニメはどこの部分がオリジナルか、原作のどこの話を拾って、どこを変えてきてストーリーがおかしくなっているのか考察して楽しむ。これがもう一つのISUCAの見どころだと思います。