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牡丹と薔薇 27話

・前回に引き続き、病室で鏡子を問い詰める豊樹。豊樹が話す内容は今まで由岐雄と会社で相談していた事であり、数話かけて積み重ねられた連続性が昼ドラならではの面白さだと言える。

豊樹は前回、鏡子の体調を気にしていたが「ぼたんに対する気持ち」を話していくうちに熱くなってしまう。鏡子は豊樹にぼたんを育てた頃の思い出と、豊樹に捨てられた恨みを言いながらも意識が朦朧としていき、和人が病室に入ってきたところで豊樹は諦めたのか帰っていく。和人に対する鏡子の言葉からすると「意識が朦朧としていくように見える様」はどうやら演技だったらしい。

 

・香世がぼたんの勤めているブティックに来店。ドレスの試着をする香世は、ぼたんに嫌味を言いながら雅也を誘惑しようとする。雅也は香世に「あなたを客としか思っていない。プライベートはぼたん優先」とバカ正直に答えてしまった挙句、香世を「高慢ちきな女だから付き合いたくない」と陰口をたたいていたのを本人に聞かれてしまう。嫉妬と怒りで狂った香世は自分が注文したドレスをハサミでバラバラに切り「金は払う」と店を出て行く。ぼたんは自分のせいなんじゃないかとボロボロ泣く。

 

・ぼたんが野島家に帰ると香世が本音をぶちまける。自分がやった事は全部ぼたんに対する反発で、悪い事だとは思っているがやりたくなくてもやってしまうらしい。香世の言っている事はどこまでが本当でウソかはわからないが、最後にぼたんに「助けてちょうだい」と抱きつき、ここまで来ると精神が病んでいる印象しか受けない。

 

・鏡子が入院している病室でぼたん、和人、鏡子が話す。ぼたんは不満を言わずやせ我慢をするが、ぼたんに対する野島家の扱いを和人と鏡子の2人は心配する。ぼたんを心配した鏡子は何かを決断し、和人に何かを持ってくるように頼む。

 

・野島家に戻ったぼたんは「自分のせいでこの家に迷惑が掛かるから出て行く」と言うが、それを豊樹が止め富貴子は出て行ってほしいと本音を漏らす。豊樹は富貴子に「ぼたんに何の愛情もわかないのか?」と問い詰めると「何も感じない」と返されてしまう。そんな中、鏡子が野島家に訪問し「ぼたんは私が産んだ子ではなく、野島家から盗んだ子供」と告白。

 

7年前に鏡子が豊樹に「ぼたんが野島家から盗んだ子供」だと言えず、この2人は不倫関係を続けて揉めていきましたが、ついに今回で告白しました。鏡子は子宮がんで死期が迫っており、ぼたんが野島家から酷い扱いを受けているというのが告白を決断させたのでしょうね。豊樹は21年前に鏡子をボロ雑巾のように捨てて富貴子に乗り換え、7年前は妻と娘がいるのに鏡子にいきなりセックスを仕掛けるなど本能に忠実な人間でしたが、今じゃ三上一家に並ならぬ金額を寄付し、まるで聖人のようになっているのが別の人間みたいで笑えつつも怖いですね。富貴子は全くぼたんに感情が沸いてこないのは、いくら実の子とはいえ赤子の頃に引き離されたわけなので、わかるわけもないだろうと納得できる部分ではあります。

 

一方で香世はぼたんの仕事場や人間関係を引っ掻き回そうとします。前回では雅也は香世の話に乗るような感じでしたが、今回では香世の誘いをキッパリ断りぼたんが優先だと答えます。7年前にぼたんと絶交した件があるせいか「金持ちの高慢な女」だと言われるのがよっぽどトラウマなのかもしれません。香世の言動や行動は回を重ねるごとに狂っていくので痛々しいですね。

 

実の親から引き離されて育てられたぼたんは鏡子の教育がよかったのか、家族を気遣うほど性格が優しく、香世からの虐めを周りに決して言わないので精神が強い印象を受けます。実の親に育てられた香世は湯水のように金を使える上に周りが甘いせいか、性格がねじまがって育っていきました。

鏡子のやった事は人さらいで決して褒められたものではありませんが、ぼたんを香世と比較すると雲泥の差なので豊樹が「よくぼたんをここまで育ててくれた。感謝はしても恨みはしない」と鏡子に言うのは色々考えさせられました。