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六畳間の侵略者と桜庭先輩

高本めぐみさんが出演するので見ました。ラノベは読まないので原作は知りません。

キャスト発表時のニュースを見ると、高本さんが担当する桜庭晴海はサブキャラクター扱いなので少しでも出番があればマシな方だと思ってました。


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 実際にアニメを見た感想としては、桜庭先輩は出番が多かったり少なかったりして安定しないですが、主人公のグループに属していないからこそ目立つキャラクターになっています。

あらすじは主人公の里見孝太郎が高校入学を来にアパートに引っ越して来たものの、自分の部屋に色々な素性の女の子たちが住み着いてしまい同居生活をせざるを得なくなったというハーレムものです。

 

桜庭先輩のポジションは孝太郎が通う高校の先輩で、同じ部活の編み物研究会に所属しています。ですがアパートに同居してるわけではないので、アパートに同居しているグループ同士で話が進む事が多いこのアニメでは画面に映ってない事が多いです。

 

物語当初は孝太郎が同居している女の子達を迷惑に思っています。ハチャメチャな同居生活に嫌気がさしてる孝太郎が、唯一親しくしている女の子として桜庭先輩の存在が際立ってくるわけですね。

出番こそ少ないものの孝太郎と同じ部活のメンバーなので、2人きりでいる場面が多く特別なヒロインとして印象に残ってきます。

桜庭先輩が実質メインの3話ではゆりかとの絡みがが多いのも面白い所ですね。同居人にボロクソに言われて自信をなくしているゆりかを優しく励ますというのは、喧嘩ばかりで足の引っ張り合いが多い六畳間のメンバーとは違う枠組みのキャラクターというのが強調されているような気がします。

 

4話になると六畳間に住んでるヒロイン達と桜庭先輩の対比が出来上がります。六畳間のグループで海に行くことになり、そこで偶然に桜庭先輩と出会ってしまう。そして孝太郎と桜庭先輩は2人の世界に入ってしまい、ヒロイン達が嫉妬するというシーンがそれを印象付けています。

5話では孝太郎は同居しているヒロイン達と上手くいってないので、仲たがいして悩みます。そこで桜庭先輩がアドバイスをして、孝太郎の成長につながっているという場面が。出番こそ少ないもののこの物語に欠かせないキャラクターとしてポジションを確立していきます。

 

このアニメを大きな枠組みで考えると、1~3話の単発回。4~11話は話のメインになるヒロインが2話ごとに変わっていく2話完結の回。そして12話の最終回と分けられます。4~11話での桜庭先輩は話のメインになるヒロインの裏で、何かしら目標を持ちグループの外で話を進めるという美味しい立場になっています。

5~6話のメインはティアですが、この話での桜庭先輩はティアが脚本をしている劇のヒロインに抜擢されてしまいます。桜庭先輩は孝太郎と一緒に芝居をする事でしかいい演技が出来ず、脚本と自分を重ねてしまい孝太郎に恋心を抱いている心情が描かれました。その反面、六畳間のヒロイン達と孝太郎が仲良くしているのを見て自分への態度と違うと嫉妬しているので、六畳間のヒロインが達が桜庭先輩に嫉妬した4話の対比になっているわけですね。

 

7~8話のメインはゆりかなので、3話で仲良くしていた過程があり桜庭先輩との絡みが多いです。5~6話で孝太郎と距離感を感じた桜庭先輩がゆりかに「孝太郎と仲良くするにはどうしたらいいか?」と相談したり、魔法少女だと信じてもらえないゆりかの相談に乗ってあげたりします。バトル面では敵の人質になったり、いきなり髪が白くなり孝太郎の剣を出したりとやけに目立ってる感じです。

最終的に孝太郎とデートして仲良くなれているオチまでついたので、ゆりかメインの回なのに優遇されてる気がしますね。

 

9~11話のメインは地底人ですが、今までと比べると話にあまり絡んできません。六畳間のグループが参加したヒーローショーの観客になぜか桜庭先輩がいて、悪役に扮した孝太郎にショーに参加させられるという面白い出番でした。孝太郎の「連れ去って結婚相手にしてやる」という台詞を桜庭先輩が本気にしてしまって顔を赤らめ、園児に「嫌がってない」と突っ込まれるのは可愛いですね。

 

そして12話の最終回。これは桜庭先輩のメイン回だと思います。孝太郎は六畳間の仲間に内緒で「サンタクロース姿になってクリスマスケーキの予約を集める」アルバイトをはじめますが、桜庭先輩に見つかってしまいます。2人は何気ない会話をしますが孝太郎の冗談で「里見君のいじわる~」と顔を赤らめます。このシーンは桜庭先輩がゆりかに7話で相談していた「孝太郎との距離感」が縮まっている事が分かる細かい描写だと思いました。

 

孝太郎がバイトから帰ると、六畳間の仲間にもバイトの事がバレてししまいます。言い訳に困った孝太郎でしたが、ここで地底人が「2人っきりで過ごす」と冗談を言いゆりかが「桜庭先輩という人がいながら~」と反応し、周りも「孝太郎と地底人はそんな仲じゃないから冗談だな」と上手く誤魔化されました。六畳間のヒロイン達は孝太郎に好意は寄せてるものの、恋愛感情までは至っておらず、ゆりかが孝太郎と桜庭先輩の仲を認めているという印象深いシーンですね。

 

孝太郎は六畳間の仲間に内緒でパーティを計画し、当日になってみんなを呼ぶというビックリを企んでいました。結局はこれもバレて孝太郎が六畳間の仲間に逆ドッキリを仕掛けられるというものでしたが、ここで桜庭先輩以外のヒロインを回想で振り返りパーティが終わります。

 

なぜ回想で桜庭先輩だけ出てこなかったのか?それは最後の〆としてのヒロインだからでしょうね。孝太郎は桜庭先輩を追いかけ、手編みのセーターをプレゼントします。編み物研究会に所属しているという設定がここで行かされるとは思いませんでした。喜んだ桜庭先輩はお返しにプレゼントを渡しますが、この時に髪が真っ白になって6~7話でやった劇の内容と同じ姫と青騎士の語りが始まります。プレゼントを渡す光景と剣を貰い受ける騎士を被せてきたわけですね、芸が細かいです。

桜庭先輩は廃部になりかけていた編み物研究会を孝太郎に救ってもらい、彼と友達以上の関係になりたいという願いも最終的に叶いました。孝太郎は恋愛感情に疎く桜庭先輩への気持ちはハッキリはしませんが、桜庭先輩ENDと言ってもいい終わり方なのではないでしょうか。

六畳間のヒロイン達は仲良くアパートの窓から雪を眺めています。メインヒロインとその他大勢という対比みたいで桜庭先輩の一人勝ちに見えますね。

 

ストーリーが何を目指しているのかわからず、色んな伏線が未消化のまま終わりました。全12話でヒロインの素性がバラバラで個別に話を進めていくという構成上、これは仕方のない事なのかもしれません。

しかし「桜庭晴海が里見孝太郎と仲良くなる話」という視点で見たら12話かけて積み重ねたものは感動的だと言えます。桜庭先輩の心理描写が細かいのが台詞回しから伝わってきますし、それを声に出して表現する高本めぐみさんの演技が素晴らしかったですね。

原作はまだ続いていますが、これはこれで綺麗に終わってると思うんで2期はいらないかなと言うのが本音です。