牡丹と薔薇 16話

ぼたんと香代が一緒に寝る場面と、富貴子が豊樹の浮気を問い詰める場面を交互に流す所からのスタートです。

 

富貴子は豊樹に例のダイヤを持って「浮気してるのではないか?」と尋問しますが、豊樹は嘘をついて軽く流そうとします。しかしダイヤという動かぬ証拠があり、富貴子はみはるのママから名推理を聞かされているので騙す事は出来ません。結局、押し問答に決着はつかず豊樹はダイヤを奪い返そうとします。これに怒り狂った富貴子は豊樹の手にネクタイピンの針を何度も刺し、たまらなくなった豊樹はビンタ。旦那に浮気された主婦の怒りと旦那の傲慢さがこれでもかと演出されており、背筋が凍るものがあります。凄く痛そうです。

豊樹が鏡子と肉体関係になってしまった理由が描写不足だと思うんで、豊樹と富貴子の倦怠期というのをもうちょっと描いてほしかったですね。

ここで病院から冬子が危篤なのですぐ来てくれと電話が入り、夫婦喧嘩は一旦お預けになりました。そして三上家にお泊りしている香代にも電話が行き、香代も病院に行く準備をします。

この都合がよくも自然に次の場面へ次の場面へとつなげていくストーリー展開は、本当によく練られているなと思います。

死に行く冬子は香代に姉がいると野島家が隠していた事実を伝え、息を引き取りますが、冬子の遺体が運ばれるその横で鏡子は野島家の人間に顔を見られたくないのか物陰から様子を伺う。この対比が面白いです。

 

昼ドラの大イベントと言えば結婚式ですが、葬式もそれに等しいぐらい重要なイベントであります。

仕事や学校で普段は顔を合わせる事のない登場人物たちが、冠婚葬祭で集ることでストーリーが出来てしまう。

故人の思い出話をしたり、集まった人間で話をしたり、揉め事が起こったりとこれで1話の内容を作れてしまうのですから中島御大の引き出しというのは底が知れないです。

 

香代がぼたんを葬式に呼んでしまった事で、野島家の主人であり鏡子の浮気相手である豊樹と鉢合わせすることになり、修羅場が起こってしまいます。

豊樹はぼたんが実の子供だと知りませんし、ぼたんも豊樹が実の父親だとは知りません。真実を知るのは鏡子だけです。

鏡子が豊樹に「ぼたんは野島家から盗んだ子供」だと告白しない事でどんどん人間関係にヒビが入っていき状況が悪化しています。

次回予告では鏡子の亭主がぼたんをネタに豊樹を揺すったり、ぼたんと会えなくなった香代がヒステリーを起こして修羅場が加速していくのでワクワクしますね。