牡丹と薔薇 10話

鏡子が牡丹の1歳の誕生日を祝う所からのスタートです。

前回で富貴子に対して恨み辛みをぶつけ、吹っ切れたかのように見える鏡子は牡丹を自分の娘として愛情をこめて育てます。一方、富貴子は盗まれた赤子(牡丹)の事をいつか会えると前向きに考え、次女を産み育てるという対比が交互にで描かれます。

そして年月が飛び、牡丹が中学2年生になる所から物語がスタートです。この10数年、警察はあそこまで証拠をつかんでおいて鏡子が犯人だという事を突き止められなかったのか?とか、鏡子は盗んだ子供を学校にやるのは書類をそろえられず無理じゃないかとか突っ込みどころを上げればキリがないのですが、否応なしにも物語は急展開で進んで行きます。

鏡子は新しい旦那と一緒に新生活を始めていました。牡丹のほかに1人男の子がいますが、これは鏡子と旦那の子供のようです。1話から鏡子は看護婦で夜勤をしている関係で、生理周期が不定期で妊娠しにくい事を強調していたのに、年月が飛んだ途端あっさり子供ができてしまっていた・・・ここも突っ込みどころで笑えました。

旦那は板前で腕がいいようですが、ギャンブル癖があり店に勤めても長続きしないと鏡子の口から牡丹に語られます。鏡子は今の旦那と前の父親(豊樹)を比較するような話をし、大卒でインテリでユーモアがありいい男だったと語りますが、1話から見てる俺にとっては性格に難があり女癖が悪いように見えます。しかし鏡子の視点では美化されているようで、豊樹の事を自分を捨てた酷い男だとは思わず悪いのはすべて豊樹を盗んだ富貴子だと錯覚しているんじゃいかなと思います。

 

一方、野島家は香代がわがままお嬢様に育ち、家庭教師が逃げ出すほどの性格の悪さが描かれます。両親はさほど娘に難があるとは思ってないような印象を受けましたね。

 

いきなり時系列が飛んで10数年経ったので、登場人物を取り巻く環境の変化についていけてません。

あらすじだけを簡潔にまとめると、鏡子が勤めている病院に野島家の祖母が入院し、香代がその見舞いに行きます。一方で牡丹も鏡子に会うために病院に行き、偶然にも2人が病院の入り口で運命の出会いをしてしまった所で次回です。

このドラマは全60話なので、10話の時点で全体の6分の1が終わったことになります。たった10話ですが毎回毎回急展開で台詞の中に含まれる情報量が多く、ただ感想を書くだけでもどっと疲れました。中島御大のストーリー構成というのは話を引っ張らず、次から次に問題を起こして視聴者を飽きさせないようにしてくるので「話を把握していけば後から面白くなる」作りではなく「1話からアクセル全開で途中で見逃したらついていけない」。これがベテラン脚本家の力なのかと敬服するばかりです。